今年4月より、デジタルハリウッド大学と本格的に産学連携が始まり、先日弊社運営の南大泉スタジオ内「図書館ロケセット」にて撮影実習が行われました。
早速、その実習風景の模様を取材させていただきました。 今回、実際にメディアにて活躍されているプロの女優さんが実習作品にご出演するとのことで、実習とはいえ本格的な撮影風景でした。「見えないところも気を使う。」
まずは赤城聡教授(以下:教授)と学生たち総動員での並べられた本の整理から始まりました。 約15坪の図書館の撮影セットには、実際に約1000冊もの本が書架に並べられております。 学生さんと教授が、撮影シーンに合わせた図書館を「造る」ため、書架の一角の本を全て取り出し、本の入れ替え作業! 教授が自ら率先して山になった本を並べている姿に驚きでした!もちろん私もお手伝いをさせていただきました。 この撮影では高校の図書館の一角である、辞典などが置かれている書架の撮影です。たった数シーンでも、作品へのこだわりを持って撮影セットを造っていく学生さんたちに、クリエイターとしての強い意識を感じました。 、細部のこだわりで時代表現
準備をしている間に、本棚が壊れるというまさかのアクシデントもありましたが、不揃いであった本棚が歴史や法律・辞典などが並ぶ本棚に見事変身を遂げました! 撮影では、過去の高校時代の図書室の後に数年後に訪れた図書室を撮影。シーンの間にさりげなく数冊の本の位置や本の種類を変更することにより、時間の経過を表現。 このような少しの工夫やアイディアで、映像作品としての完成度を高めていました。 教授は山積みにされた本を並べることによって、映像内の時間や空間を表現できることを、今回のロケセットにおける実習撮影で学生の方々に教えていたのかもしれません。そして、いよいよ撮影へ!!
撮影機材が準備するにしたがって、学生さんたちの表情が真剣なものとなっていきます。 教授は撮影中、学生さんたちの動きを見つつ、女優さんへのコミュニケーションを随時行い、学生さんが気づかない箇所をフォローアップし、修正していきます。 例えば、■赤城 聡 教授
担当科目:映像技法概論/映画表現史/ストーリー創作演習/映像制作演習/映像制作概論/シナリオ創作演習/ゼミ
1965年生。福島県出身。
1988年、立教大学卒業後、株式会社ファンハウス入社。8年間、音楽業界にてA&R制作/宣伝/販売促進などの業務に従事。
その後、株式会社レントラックジャパンで、洋画買付、邦画制作などに携わり、2000年、フラミンゴを設立しプロデューサーとして独立。
2004年4月~2006年1月にはぴあフィルムフェスティバル プロデューサーも務めた。
2005年4月、デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学部 デジタルコンテンツ学科 専任教授に就任。
また、シナリオ・アナリストとして、映画、アニメーション、TVドラマ等の脚本分析、アドバイスも行っている。
主なプロデュース作品
【映画】
『アフタースクール』(内田けんじ監督)
『食堂かたつむり』(富永まい監督)
『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ監督)
『王様とボク』(前田哲監督)
『凶悪』(白石和彌監督)
『先輩と彼女』(池田千尋監督)
『クリーピー 偽りの隣人』(黒沢清監督)
『日本で一番悪い奴ら』(白石和彌監督)
ロケ地検索プラットフォーム・ロケコーディネート 「ロケスタ」
動画制作プラットフォーム 「クルオ」